【ヴァンガードZERO】ノヴァグラップラーのFVは本当にバトルライザーで良いのか

 

 

きっかけとなったのはこのツイートだ。

 

※「しずく」とはミライオーの事。互換性を持ったテキストは一番最初に刷られたカードが名称として定着する事がある。

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彼は紙のVGで去年は世界大会出場、今年も全国出場を決めているめちゃくちゃ強いプレイヤーだしZEROでも当然ランカーだ。
強いプレイヤーの言う事は大体正しいのだが、鵜呑みは最悪だ。理由を必ず知るべきだし、理由が分からないのであればその意見は参考にすべきではないかもしれない。
他の技術が身についていないと活かせないこともよくある。
そもそも情報操作という可能性も全然あるので本当に鵜呑みは良くない。

 


今回は理由もある程度分かってたとはいえ、私はこれに対して当初かなり懐疑的だった。
CB1使ってアシュラを確定で持ってこれるわけではない。
余りがちとは言え、キララやジェノサイドジャックを大量に引くとCB1が重くなるのではとも思った。
一番気になったのはアシュラを引いてるのであれば、恐らくこの効果は使わないのでただの4kブーストになる。
デッキに1枚入るスタンドトリガーがそこまで強く無いのはノヴァを相手しててよく分かっていた。それでも5k上昇はダメトリケアに繋がるしさすがにミライオーのほうが強いというのは嘘なんじゃないかというのが最初の感想だ。

 

有り余る手札

 

これまで一度もノヴァを触っていなかったので、良い機会だと思いとりあえず自分で触って確かめてみる事に。

まずはバトルライザー型を試した。
勝率は悪くなかったのだが、一番気になったのは勝っても負けても手札が余っている事だ。
手札が余って負けるのはもちろん良くないが勝った時に常に手札が余ってるのもあまり良くない。勝ち負け含めてかなり高い確率でゲームプランか構築が悪いと見た。

 

私はここですぐにミライオー型を試すのは良くないと思っている。
ゲームプランやプレイを変える事で問題が解決出来るのであればそれに越した事はない。解決出来なくとも、何が問題なのかをより深く認識した上でいじる構築と、とりあえずでいじる構築には大きな差があるという考えからだ。
プランやプレイでカバー出来る範囲の問題をいちいち構築で補っていたら、大体弱いデッキが生まれる。

 

ノヴァグラップラーは除去はないが、トランスライザーやキララの影響でかげろうよりリソース確保がしやすいデッキだ。
そこで次は少し早く展開して殴りに行くゲームプランを目指した。

 

全く同じ結果 発覚する理由


早めのゲームプランを意識したのにも関わらず、結果は同じで手札が溢れてる状態での勝利と敗北。


なぜなのか。ブーストが無いせいで殴ろうにも殴れなかったのだ。

アシュラに乗って、相手のG2が2体並んでる時には

①RでR
②RでR
③VでV
④トリガーがめくれたらスタンドしたR+ブースト

 

これで2点を狙うのが理想だろう。
ところが、G2にキララとトランスライザーがいる以上、RでRを殴るためにそもそもブーストを使用しなければならない事がよくある。
この場合はR裏に両方ブーストを置かなければならない。

続いてアシュラに乗っているのは同じ条件として、相手のRが1体のみの場合だ。


この場合ライン次第だが
①RでR
②RでV、
③V+ブーストでV、
④トリガーがめくれたらR+ブーストで運が良ければ最大で3点を入る形だ。 
これにもブーストが2体必要だし、ブーストが引けずバトルライザー単騎だと11kの後ろに置いても14kで相手の10kラインのケアにもなっていなくて2点入るかもかなり怪しい。

 

アシュラカイザーはブーストがあってこその効果でブーストが無ければただの11kバニラに成り下がってしまう事が多い。

 

そしてこのブーストが枯渇する問題の原因はバトルライザーに少なからずあった。
バトルライザーはブーストすると1ドローしてくれるが、場から消えてしまうのだ。
そしてその1ドローがG1をもたらしてくれる確率は1/3だ。
途中まで気づかなかったのだが、デッキに入っている気軽に使えるブーストは思っている以上に少ない。デッキに13枚入っているが、4枚は完全ガード、1枚はライドで必ず使用するため、残りはたった8枚だ。

 

ミライオーは王

 

一方ミライオーはただの4kブーストだが永続的に残り続けてくれるブースターだ。
幸いノヴァグラップラーには11kがそこそこいるので、15ラインは作る事が出来る。
相手が11kでもトランスライザーと合わせて11kになるのでそこまで悪くはない。

ミライオーが確定で1枚ブーストになってくれるので、後1枚ブーストを引けば充分に攻める事が可能になった。

また、現在かげろう、特にゴクウが最もシェア率が高いのでバトルライザー型だと高確率でブースターが足りなくなる。
環境も相まって現状では絶対にミライオーにするべきだという結論になった。


また、余っていた手札の内容なのだが、G3がかなり多かった。
これは手札事故などでは無く、キララやバトルライザーのドロー分で自然とG3が多くなってしまうのだ。
これを消化するためにルーターが当然4枚入っていたのだが、ルーターの効果を使うとブースト要員がいなくなるという自体がかなり頻発していて、そもそも効果を使えない状況があまりにも多かった。
ミライオーにした事で、恒久的なブースターが生まれ、ルーターの効果を使用する余裕が出来、後続のブースターや完全ガードを探せるようになった事で手札が余っていた問題はかなり解消された。

 
ノヴァそのものの問題点


ミライオーがバトルライザーよりも優れたFVだという結論には至った。
しかしそれでも、ノヴァグラップラー自体がそもそも強くないという事も感じていた。


ノヴァグラップラーが強い動きをするための条件として、
①アシュラ・カイザーに乗る
②ブーストを2体用意する
③トリガーをめくる

この3つが不可欠だ。①と②はミライオーのおかげで多少緩和された。
しかし③だけはどうしようもない。除去が無いのでG2を2体出されると相手のVに2回以上殴るにはアシュラ・カイザーだとどうしてもトリガーが必要になってしまう。
途中でトリガーが上振れようと最後でめくれなくて詰めきれず、負けてしまうゲームを何度も見た。
特にノヴァはかげろうのようにコントロールしきれるデッキではないので、詰めるターンが伸びれば伸びるほど相手の有効ヒールとこちらの不発ヒールの差でまくられてしまう。



王の終焉


正直ノヴァは半分諦めていたのだが、ミライオーをFVにした事でMr インビンシブルのソウルブラストのコストが貯まるようになり、メガブラストがかなり現実的なラインになってる事にある時気づいた。

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いやしかし、キララやジャックにもCBは使うしいくらMr インビンシブルがあるとは言えこのミライオーのCB1はちょっと重いのでは…?
CBを使わず、ソウルに入ってくれるFVがいたらなぁ…

 

 

 

 

 

 

 

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いた。

 


CBを使わずソウルに入る事が出来、しかもMr インビンジブルの再スタンドと最高に相性の良いパンプ効果持ちだ。

このギミックを入れた事により、強い動きをするための条件が更に緩和された。
①アシュラ・カイザーに乗る→インビンジブルでも良くなった
②ブーストを2体用意する→インビンジブルなら1体でも良い
③トリガーをめくる→トリガーに依存せずとも最大6パン出来、ドライブチェックも4回出来る。

 

G2が2体、完全ガード、6治の上から殴り勝つ意味不明な暴力により、アシュラのままだと負けていたゲームをひっくり返す事が出来るようになった。

 


デッキパワーが1段上がった実感はありますが、かげろうにライオットヒートを焼かれる事を考えるとかげろうに有利とはとても言えません。
1ターン目で使えばテージャスもケア出来ますが、それだとそもそもリソースが足りなくて負けそうですしね。
ちなみに数戦かげろうとファイトしたところ、みんな舐め腐ってて誰も焼いてきません。やばい事になるので7kブースターより優先して焼きましょう。

 

 

正直もうヴァンガードZEROについて書く事はしばらく無いだろうなと思っていたのだが、
ただの4kブーストがここまでノヴァグラップラーを二転三転させてくれるとは思わず、つい興奮してブログの編集画面を開いてしまった。

また何かあったら書きます。