【GTFO】クリア率1.25%のFPSが4人協力プレイのメタルギアだった話

誘われて始めたFPSがくっそ楽しい地獄だったので書きます。

 

対戦FPSと協力FPS

私は対戦FPSが嫌いだ。 下手くそなのはもちろん、打ち負けた時にエイム、反応が相手より劣っているのが明らかだ。
そしてエイムを改善するための努力に楽しみを見いだせない。つまり向いていないのだと思う。
また、ゲームクリアが無いので目標を立てにくくどこでやめたらいいかが分からない。

 
逆にLeft 4 Deadなどの協力型FPSは楽しい。敵がAIなため、そこまでエイムや反応を求められる事がなく、対戦FPSよりカジュアルな作りなため、フレンドとわーきゃー言いながら銃をぶっ放す事がつまらないわけが無い。


最高難易度をクリアする事を協力型FPSのある程度のゴールにしていたのだが、徐々に協力型FPSに慣れてしまい、最高難易度をクリアするまでの時間が短くなり、ハマるほどプレイする事は減ってきてしまった。

そんな中GTFOという、ハードコアゲーマー向け協力型FPSという魅力的な謳い文句に釣られて、αテストに参加する事に。

 

意味不明なレベルでむずい


今までこの手のゲームはそこそこやってるし、いい線くらいは行くだろうな~と思ってたら!!!

 

・雑魚が硬い早い 光弾がダルビッシュのカーブ並に曲がって襲ってくる

・弾がまじで少ない上に全然落ちてない 運良く落ちてても20%しか回復しねぇ(スナイパーだと2発分)

・体力は一瞬で無くなる 回復アイテムも全然落ちてないしこれも20%しか回復しないしでもうボコボコ。ちなみに20%は雑魚の攻撃1発で持っていかれる。

これは銃を撃ちまくってクリアするゲームではない。装備が貧弱なメタルギアソリッドだった。
多くのステルスゲームと違う点は音を立てたり、物を投げたりして誘導して安全な位置で殺す、というお決まりの行動は出来ない。一匹に気づかれると全員が襲ってくる。逆に、気づかれていない状態だと敵は一切動かない。

サイレンサー付きの武器も無いため、気づかれないように近づいて近接武器で殴って殺す。それが基本戦術だ。
ただ、多くの場合は複数体で固まっており、1体倒すと近くの別の雑魚に気づかれてしまう。
複数体が近くにいるとわかっているならまだましだ。
全体的に視界の悪いゲームなので、敵がそもそもどこにいるか分かりにくく、ライトはあるものの、ライトを敵に当てると気づかれてしまうのだ。

1体ステルスで殺せたなと思ったらその近くの思いも寄らない場所に敵がいてバレてしまう。

 

友達を集めろ


どうすれば良いのか。公式も推奨しているのだが、ボイスチャットの出来る友達を4人集める事が必要だ。
協力型FPSはソロだと敵の数が減ったり弱くなったりと難易度調整がある事がほとんどなのだが、GTFOにはそんな温情は一切ない。
友達を誘ってプレイしろ。いないなら別のゲームを遊んだほうがよい。


ボイスチャットで手分けして敵の位置を探り、教えあって、だるまさんが転んだが如く少しずつ近づき、殴る際は声を掛け合っていっせーのーせで殴る。
めちゃくちゃ地味なのだが、バレた時のリスクはデカく、緊張感も高まる。上手く行った時は思わずナイスと言ってしまう。

 

また、このゲームは動かなければ敵に見つかる事は無く、そして見つかっていなければ時間を無限に使える。
くっそきもい敵が目と鼻の先にいるのにトイレに行く事だって出来てしまう。
こちらが動かない限り、いくらでも時間をかけて戦略を練る事が可能なのだ。

 

ステルスはゲームの肝ではあるが、ただの前座に過ぎない。
ある程度進むと強制戦闘イベントが発生する。

それもこれまでとは比べ物にならないほどの数で、あちこちから湧いてくる。
これを乗り越えるためにはライフ、弾、事前の作戦の3つが必須だ。


仮にライフや弾がフルの状態であっても、作戦が無ければここを乗り越えるのは難しい。
どこから敵が出てくるのか、じゃあそこに何を置くのか。どこに集まれば比較的安全なのか。
大の大人が攻略するために真剣に話し合う。それもそのはずで、この戦闘イベントまで来るのは決して楽では無く、何度も肝を冷やす場面に出くわしているからだ。

 

リソースゲー


どれだけ気をつけていてもやはりステルスに失敗する事はある。
そもそも、ステルスが不可能に近い敵の配置もあるのだ。
そういった事からやむを得ず戦闘になる事はしばしばあるのだが、このゲームの戦闘はただ敵を倒せば良いというわけではない。


プレイヤーには大きく分けて2つの大事なリソースがある。
1つはライフで、もう1つは弾だ。
どちらもMAPに落ちているアイテムからは20%しか回復しないため、この2つをいかに温存出来るかが重要だ。
雑に言うとライフを温存したければ銃を使い(温存出来るとは言っていない)、弾を温存したければ近接で殺りに行く。
近接は全滅の危険もぐっと高まるし、自分が近接で弾を温存出来ても他のプレイヤーがその分敵を多く処理する羽目になるのでトータルで見ると損、というケースもよくある。
ここでもステルス同様声を掛け合い、状況を報告し合って敵の数を見極め、適切な戦闘方法を選択していく必要がある。


いくつかのエリアは攻略に直接関係が無く、無視する事も出来る。
ステルスが失敗して見つかるリスクと、成功して弾やライフを得られる可能性のあるリターンを天秤にかけてフレンドと相談する時間も非常に楽しい。

 

高難易度+ステルス+協力プレイ、なのに

このゲームがステルス+協力プレイだと分かった時、とても嫌な予感がした。
4人でステルスする以上、どうしても誰かがミスって敵に見つかってしまう事はある。
喧嘩や言い合いが起こるのではないかと不安になってしまった。おまけにこの難易度だ。



しかしそんな事は一切無かった。
このゲームはステルス中は本当にゆっくりゆっくり、敵の位置を教え合い、芋虫みたいな速度で進んでいく。
だが見つかった瞬間、プレイヤーはいかに早く、起こってしまった災害からどれだけ被害を抑えるかを求められる。
見つかった後も連携、声の掛け合いは重要だ。 敵がどのくらい、どんなやつで、どこにいるのか教え合い、いかにライフと弾をキープ出来るかが今後の進展に大きく関わってくる。
ゲームが他人を責める暇なんか与えてくれないのだ。そして協力して、声を掛け合って倒した後に誰かを責めようなどという気持ちは一ミリも湧いてこなかった。

 

攻略情報は絶対に見ないほうがいい


今回はαテストで1ステージしか遊べなかったのだが、私達はその1ステージを30時間ほどかけてようやくクリアをする事が出来た。

当然クリアまでに何度も何度も死んだのだが、死ぬ度に何がいけなかったのか分かる事が多いゲームで、仮に自分が気づけなくても、一緒にプレイした友達から気づかせてもらったり、話し合って色々試していくことで数々の失敗はあったものの、攻略の糸口を何度も掴んだ。

 

実際に公式が発表した初日のクリア率はたったの0.18%だったが、4日間のクリア率は1.25%と約7倍に伸びている。
これはFPSスキルよりも攻略法が重要なゲームだという何よりの証だ。
対戦FPSのような反応やエイムはそこまで求められないのでFPSが得意でない方にも是非おすすめしたい。


αテストなため、情報がほとんど無いからこの低いクリア率になったのだと思うが、
情報が出回ってなくて本当に良かった。心から楽しむ事が出来た。

攻略を見てクリアするのはもちろん、攻略を見ずに自分の力でクリアする事よりも、友達と相談して攻略を作り出してクリアする事は最高のゲーム体験だった。

 

 

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