世界で一番面白いゲームを俺はプレイしない

ここ十年で一番面白いゲームだと思っているし、応援しているからネガキャンにはしたくないが事実は書きとめたい。なのでタイトルは伏せる。

 

あの後ベータテストを遊んだ。
2つの新たなステージが追加されていたのだが、どちらも難しさのベクトルを変えてきてマンネリ化を感じさせる事なく、前回のステージとはまた違った攻略法が求められ、ぎりぎりのゲームバランスもあって達成感も前回同様すごかった。

 

だが同時にこのゲームは絶対に流行らないだろうなと悟ってしまった。

 

あのゲームは一度クリアしたステージをまた遊ぼうとはなかなか思わないのだ。
ゲームの肝はフレンドと相談、連携をしてどうやって攻略を生み出すか、という点に集約されている。

とんでもなく難しいゲームではあるのだが、一度攻略法が分かってしまえば再びクリアする事はそこまで難しくない。

では攻略法が分かってるプレイヤーと初見のプレイヤーが混ざるとどうなるか。
攻略法が分かっているプレイヤーがただ指示をして、初見プレイヤーはそれに従うだけだ。そして割と早くクリア出来てしまう。
初見プレイヤーはもちろん面白く感じないだろうし、指示する側のプレイヤーも初めてクリアした時ほどの達成感は味わえないはずだ。

が、このゲームは難しいので初見プレイヤーはどうしても既クリア者を頼ったり、攻略情報を仕入れてしまう。悲しい事にとても自然な事なのだ。


オンラインマルチのゲームをプレイするきっかけの一つに、既にプレイしてる友達に誘われたり、面白そうだから自分も買って一緒に遊ぼうと誘う事があるだろう。
だが、このゲームはそれをきっかけにしてしまうと満足に楽しめない可能性が高い。
全てのプレイヤーが初見でないと楽しめないのだ。



友達が今一番面白いと思っている、ハマっているゲームって何だろうか。
今プレイしているゲームだと多くの人は思うはずだ。

Steamの右下に出てくる〇〇さんが〇〇をプレイしています っていうあのポップ、すごい広告効果があると思うんですよね。



ところがこのゲームは繰り返し遊ぶゲームでは無い。
俺は世界で今一番面白いと思っているし、一番好きなゲームなのだが同じステージをもう一度クリアしようと思った事は二度と無い。 絶対にやりたくない。

もちろん攻略方法は一つでは無く、難易度の割に多数の攻略法が生まれやすいゲームであり、そこも大きな魅力だ。
だがそれでも初めてクリアした時に自然と出る声、あの達成感をみんなと分かち合う瞬間、あれを超える事は絶対に無いし、良い思い出を微妙な達成感で塗りつぶしたくない。

そう、俺は世界で一番面白いと思っているはずのゲームをプレイしたくない意味不明な感情に襲われている。

フォートナイトやPUBGがなぜ流行ったか。
ずっとずっとプレイしている人間が大勢いたからだ。そしてそんな人達を見たプレイしていない人間が興味を持った。

そのゲームが流行っているかどうかを認識する一つの方法としてどれくらい配信されているか、というのも現代ではあるだろう。
このゲームを配信する人はもしかしたらそこそこいるかもしれない。
だが、ずっと配信し続ける人間はほとんどいないだろう。

世界で一番面白いと思っているゲームなのだが、流行る事はないだろう。

 

それでも10月10日の早期アクセス開始日、楽しみでしょうがない。